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うつ病がいつの間にか双極性障害に

「うつ病と診断されたはずなのに、いつの間にか診断名が双極性障害になっていた」

――これは意外とよくある話なんです。

もしかしたら、あなたも同じような経験をしているかもしれません。

ここでは、その理由や背景を分かりやすく説明しますね。

 

まず、最初に「うつ病」と診断された時点では、主に気分が沈み込んでいる状態、つまり抑うつ状態が強く現れていたからなんです。

この時期は、物事が楽しめなくなったり、何もかもが重く感じたりして、まさに「うつ」の症状そのものです。

多くの人がこの段階で「うつ病」という診断を受けます。

 

しかし、実は双極性障害の患者さんも、初めは「うつ病」と診断されることが多いんです。

なぜかというと、双極性障害の特徴である「躁状態」がまだ現れていなかったり、躁状態のエピソードが軽かったりして、見逃されてしまうことがあるからです。

 

時間が経つと、突然エネルギーが湧いてきたり、頭が冴えてクリエイティブになったりする時期が訪れるかもしれません。

これが「躁状態」です。

この状態が現れると、医師は「うつ病」から「双極性障害」へと診断を変更することがあります。

 

「どうして診断が変わったの?」と思うかもしれませんが、これは病気の特性が時間とともに明らかになってくるからなんです。

 

初めは「うつ病」と思われていたけれど、その後の経過で双極性障害の全貌が見えてきた、というわけです。

 

この変化に戸惑う方も多いですが、診断が変わったことで治療方針も変わります。

双極性障害の治療には、うつ病の治療とは異なるアプローチが必要になります。

例えば、抗うつ薬だけではなく、気分安定薬や抗精神病薬を使うことが一般的です。

 

治療が適切に行われれば、症状を安定させ、より良い生活を送ることができます。

でも、それには時間がかかることもあるし、いくつかの薬を試しながら自分に合った治療法を見つけることが重要です。

 

もしあなたが診断名の変更に戸惑ったり、不安を感じていたりするなら、遠慮せずに医師に相談してください。

自分の病気について理解を深めることは、治療の成功にとってとても大切です。

 

病名が変わったからといって、あなた自身が変わるわけではありません。

適切な治療を受けて、少しずつ自分らしい生活を取り戻していきましょう。

 

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