病気・障害

【実体験】うつ病は「こころの風邪」じゃない。僕が心療内科を拒み、窓から飛び降りたくなった日

私が運営している、より詳しい情報を提供している無料メルマガがあります。

無料メルマガ登録でプレゼントゲット

「原因不明の微熱が、もう1ヶ月以上続いてるんです」

近所の内科でひと通りの検査を終えた後、僕は医師に訴えました。30代、働き盛りのサラリーマン。責任感だけは人一倍でしたから、「仕事に行きたくない」なんて気持ちからくる微熱だとは、到底認めたくなかったのです。

しかし、医師から返ってきたのは、予想もしない言葉でした。

「身体的な異常は見当たりませんね。一度、心療内科を受診されてみてはいかがですか?」

心療内科。その言葉を聞いた瞬間、僕の心は硬く扉を閉ざしました。

「いえ、大丈夫です。僕には関係ありません」

何かの間違いだ。ストレスなんて誰にでもある。俺はまだ頑張れる。 そう自分に言い聞かせ、提案をきっぱりと断りました。この時の判断が、後に自分自身を崖っぷちまで追い詰めることになるとも知らずに。

 

ストレスの限界サインを見逃した僕の末路

 

心療内科を拒んだあとも、僕の日常は変わりませんでした。 鉛のように重い体を引きずって会社へ向かい、デスクに着けば降りかかる大量のタスク。微熱は続き、集中力は途切れ、簡単なミスを繰り返す。典型的な、うつ病の初期症状だったのかもしれません。

「疲れてるだけだ。気合を入れ直せば、きっと元に戻る」

僕は呪文のようにそう唱え続けました。栄養ドリンクを何本も飲み干し、休日はただ眠り続ける。それでも、心と体の歯車は、少しずつ、しかし確実に噛み合わなくなっていくのが分かりました。

そして、その日は突然やってきました。

いつものようにデスクに座り、パソコンの電源を入れる。シーンと静まり返ったオフィスに、パソコンのファンの音だけが響いています。画面には、締め切りが迫った書類のファイル。やらなければ。頭では分かっているのに、指一本、動かせないのです。

時間が、止まったようでした。 キーボードの上に置かれた手は、まるで自分のものではないかのように冷たい。焦りと自己嫌悪が胸の中で渦を巻き、気づけば僕は、ただぼんやりと窓の外を眺めていました。

「ここから飛び降りたら、楽になれるだろうか」

驚くほど、冷静な思考でした。オフィスの無機質な光も、遠くで鳴る電話の音も、何もかもが他人事のよう。ただ、それが唯一の解決策であるかのように、その考えだけが頭に浮かんで離れない。

結局、その日は半日、何もできずにデスクに座ったままでした。 意志の力では、もうどうにもならない。僕が「精神論」の完全な敗北を認めざるを得なくなった瞬間でした。

 

うつ病は「こころの癌」。放置すれば、命に関わる

 

あの時、すぐに心療内科に行っていれば。 今になって、何度もそう思います。

僕がようやく助けを求めた時には、症状はかなり進行していました。そこから病院を探し、予約を取り、初診を受けるまでにも数週間。その間にも、僕の心はどんどんと蝕まれていきました。

多くの人が、うつ病を「こころの風邪」と表現します。 その言葉は、うつ病への偏見をなくす意味では、とても優しい表現だと思います。

でも、僕自身の経験を通して、今、はっきりと伝えたい。 うつ病は、「こころの風邪」ではありません。 それは、「こころの癌」です。

「こころの風邪」という言葉は、優しさの裏側で、「安静にしていれば治る」という誤解を生み、専門家の助けを求めるタイミングを遅らせてしまう危険性を孕んでいます。

風邪は自然治癒することが多いですが、癌は放置すれば進行し、体を蝕み、命を奪います。うつ病も全く同じです。放置すればするほど進行し、正常な社会活動を奪い、最悪の場合、自ら命を絶つ選択にまで人を追い詰めます。

発見が遅れれば遅れるほど、治療は困難になり、回復までの道のりも長くなる。僕自身、もっと早く専門家を頼っていれば、あそこまで追い詰められることもなかったはずです。

 

あなたの経験は、決して無駄にならない

 

この記事を読んでいるあなたが、もし過去の僕と同じように、原因不明の不調や、心の重さに苦しんでいるのなら。 どうか、自分を責めないでください。 それは、あなたの意志が弱いからでも、気合が足りないからでもありません。

ただ、心が助けを求めるサインを出しているだけなのです。 専門家を頼ることは、敗北ではありません。それは、自分の人生を大切にするための、最も賢明で、勇気ある「避難」です。

僕自身、うつ病になった経験は、人生で最も辛い時間でした。しかし、その経験があったからこそ、今、こうしてあなたの痛みに寄り添う言葉を紡ぐことができます。僕の核となる思考原則の一つに、「経験はすべて『資産』になる」という考えがあります。

「普通」のレールから外れてしまったと感じたあの絶望的な経験こそが、今、同じように苦しむ誰かの役に立つ「資産」になる。僕は、心からそう信じています。

僕がどのようにして、その絶望的な状況から抜け出すための具体的な「設計」を見つけていったのか。その試行錯誤の過程や、意志の力に頼らずに心を回復させていく方法については、無料のメルマガでより詳しくお話ししています。

まずは、今日の夜、5分だけ。 「心 不調 相談」 そう検索してみることから始めてみてください。

その小さな一歩が、あなたの未来を大きく変える「設計」の始まりになるはずです。

私が運営している、より詳しい情報を提供している無料メルマガがあります。

無料メルマガ登録でプレゼントゲット

-病気・障害